SEG Plazaの事例:Vishayのタンタルコンデンサーを二度買うことになった理由
深圳での実際の調達事例です。数千個のVishay 293Dタンタルコンデンサー、SEG Plazaに拠点を置く仕入先、受入検査の不合格。そして購入者は同じ部品を再び買うことになりました。
深圳で電子部品を扱う人なら、SEG Plazaを知っているでしょう。
華強北にそびえるこのビルは、世界最大の電子製品取引地区を代表する建物です。電子関連企業、商社、ブローカーなど多くの部品市場関係者が入っています。
SEG Plazaそのものが問題なのではありません。信頼できる企業も営業しています。
ただ、初めて取引する中国の部品業者の実際の営業拠点がここだとわかると、私は追加で確認します。
登記住所だけでなく、実際の営業拠点を聞く
中国と取引する購入者に繰り返し伝えています。多額の送金前に、仕入先が実際にどこで営業しているかを確かめてください。
請求書の住所だけでは足りません。
会社の登記住所だけでも足りません。
まして、ウェブサイトの香港住所だけでは不十分です。
海外顧客には香港法人を示し、実際の取引は深圳で行う業者も多くいます。この構造自体に問題はありません。
重要なのは、その実態です。
その会社は販売する在庫を本当に管理しているのか。それとも見積依頼を別の仲介業者の連鎖に流しているだけなのか。
華強北では在庫情報が数分で何人もの間を流れます。現物はまったく別の場所にあるかもしれません。
高額な注文ほど、この違いが重要になります。
Vishay 293Dの実例
先日、樹脂モールド形のVishay 293Dタンタルコンデンサーを大量に探す依頼を受けました。
複数のメーカー型番があり、それぞれ数千個から数万個の数量でした。
293D155X9010A2TE3 — 10,000 個
293D475X9025B2TE3 — 8,000 個
293D105X9016A2TE3 — 20,000 個
293D476X9020D2TE3 — 10,000 個
293D475X9016A2TE3 — 21,000 個
293D106X9016A2TE3 — 32,000 個
293D156X9016C2TE3 — 10,000 個
293D336X96R3A2TE3 — 20,000 個
293D106X0010A2TE3 — 18,000 個
293D107X9010D2TE3 — 20,000 個
293D107X0010C2TE3 — 46,000 個
購入者がこの部品を買おうとしたのは初めてではありません。
すでにSEG Plazaで営業する仕入先から、別のロットを購入していました。
部品は顧客に届き、受入品質検査にかけられました。
検査には合格しませんでした。
代金は支払い済みで、返金されませんでした。
しかし、最初の調達に失敗しても生産上の必要はなくなりません。
そこで購入者は、もう一度部品を探しています。
同じ必要数量を満たすために、二度支払うことになります。
部品の何が悪かったのか
最初の受入検査の試験報告書は手元にありません。理由を作り上げるつもりはありません。
偽造品、再マーキング品、損傷、保管不良、仕様不適合、あるいは別の理由だったのか、現在の情報では判断できません。
わかっている商取引上の結果は、顧客の検査に不合格となり、支払金は戻らず、代わりの部品を買う必要があるということです。
それだけでも、仕入先リスクの現実の損失がわかります。
受動部品だから低リスクとは限らない
受動部品の購入は簡単だと思われがちです。
コンデンサーの単価はプロセッサーやFPGAより低くても、10,000個、20,000個、46,000個と掛け合わせれば、損失リスク額は急増します。
完全なVishay型番は飾りではありません。
MPNにはシリーズ、容量、電圧、ケース寸法、許容差などが含まれます。外見が似ているだけで適切な代替品にはなりません。
製造日コード、包装、保管、トレーサビリティも重要です。顧客の受入条件は、当然確認が必要です。
WeChatや見積の「正規品」という言葉だけでは、ほとんど証明できません。
最安の見積が最も安い買い物とは限らない
単価を比べるのは当然です。
ただし、品物とリスクが同等でなければ有効な比較になりません。
ある仕入先は履歴を追える現物在庫を持ち、責任を負います。
別の仕入先は第三者が管理する在庫を提案します。
三社目は価格が返ってくるまで、型番を華強北で転送するだけかもしれません。
三件とも、同じVishay型番を記載できます。
それでも同等の提案ではありません。
注文全体を買い直すことになれば、安い単価は安さではなくなります。
支払い前に確認したいこと
✓ 仕入先の実際の営業拠点
✓ 元の依頼とVishayの完全なMPNの一致
✓ 仕入先による現物の実際の管理
✓ データベースの記載ではなく、実在する数量
✓ 必要に応じた製造日コードとロット情報
✓ 元の包装とラベルの写真
✓ 金額と用途に見合うトレーサビリティ
✓ 合意した受入検査基準
✓ 不合格、交換、返金の書面による手順
✓ リスクに応じた現物検査や第三者試験
深圳での大口調達では、次の利点を使うべきです。
誰かが現地へ行けます。
在庫がSEG Plazaや華強北の別の場所にあるなら、別大陸の遠い倉庫ではありません。
現物を検査できます。
事務所を訪問できます。
包装を撮影できます。
実際の在庫保有者を確認できます。
「SEG Plazaでは絶対に買うな」という話ではない
それは単純化しすぎた、誤った結論です。
華強北の商業網は、電子部品を探す力が非常に高いからこそ成り立っています。正規流通で生産終了品、割当品、急ぎの部品が買えないとき、大きな助けになります。
しかし、その柔軟性があるからこそ検証が重要なのです。
SEG Plazaの住所は不誠実な仕入先の証拠ではありません。
私にとっては、相手の実態、在庫の管理者、合意仕様に合わなかった場合の保護策を明確にするきっかけです。
調達失敗でつらいのは、最初の支払金を失うことだけではありません。
部品は依然として必要なのです。
すでに代金を払ったのに使えない品物こそ、最も高い買い物かもしれません。
深圳でVishayのタンタルコンデンサーや電子部品の調達・確認が必要ですか。
Maria Jurkは深圳で、仕入先の確認、在庫確認、入手困難品の探索、購入の支援を行っています。
この記事は著者に伝えられた実例です。元の試験報告書がないため、最初のロットが不合格だった理由は断定しません。SEG Plazaは申告された営業拠点として記載しており、建物や入居企業全体の不正を主張するものではありません。